さぁ、始まりました。最終日!前日までの雨も上がり、良い天気に恵まれました。
今日はスタートから伐倒を行います。はたして狙った方向に倒せるか?
今日の講座内容は
伐倒 ----------- 前回までの内容を理解し、掛かり木に注意しながら意図した方向に倒す。
はたして今回は「掛かり木」を作らぬように伐倒できたのでしょうか?
枝払い --------- 伐倒した木を運び出すために、枝を落とします。倒れた木にどうやってチェンソーを
構えたら体に負担なく、安全にできるのかの実践です。
造材 ----------- チェンソーが挟まれてしまう人が続出!
それを回避するには木の状態を瞬時に判断することです。
集材 ----------- ロープウインチを使用した集材の紹介と実演。
製材 ----------- ロゴソール(簡易製材機)を使用して現場での製材を紹介・実演。
9時00分 ロゴソールの組み立て ― チーム木念人メンバーでロゴソールを設置しました。 | ||
平らな場所を探して、ロゴソールの設置です。 組み立て式なので持ち運べるのが良いところです。 |
皆さん手慣れたもんですね。 大型チェンソーは二人がかりでセットします。 |
|
二日目の受け口練習の補習講座を開催中です。 | 不安がある場合は何度でも教えますので、ご安心ください。 | |
10時00分 伐倒 ― 前回のことを思い出して。 | ||
受講生も積極的にロープをかける作業を行います。 ここまでくると硬さも取れて、足取りも軽やかです。 |
受講生自らの考えで、伐倒方向を決めていきます。講師はその良し悪しを判断します。 | |
バーの長さが足りない場合、「根切り」を行います。伐倒方向の微調整を確認しながら整えます。チャレンジ、チャレンジ! | ||
少し排気量の大きいチェンソーでの伐倒も体験。パワー、目立ての状況など、違う機械を使うのも勉強になります。 | ツルの残し方が適切か?もきちんと検証します。なかなか良い形でツルが残っているようです。 | |
伐倒方向を決定します。 | さぁ、方向も決まったので、受け口を作ります。 教科書通り、忠実に行います。 |
|
このような道具を用いて、何度も確認し、微調整を繰り返し、さあ。「倒しまーーーーす!」 | 見事に直撃!狙い通り?狙ってもなかなかできない!見事な「掛かり木」となりました! | |
そんな時は、慌てずチルホールを使います。 | 手際よくセットして、掛かり木を解消しました!さすが慣れたもんですね。 | |
三日目なので、すべて自分で判断して、伐倒練習です。とはいっても、仲間との連携は必要です。 | 本当にこれでいいのか?意図したところに倒せるか?周囲にアドバイスを求めながら、協力して行います。これはとても大切ですね。 | |
ツルをどこまで残すか?チョークで予定のラインを書きます。 | 設計通りにチェンソーを進めます。反対側の確認も怠りなく。 | |
12時00分 昼食 | ||
13時00分 枝払い・造材 ― 枝は幹と面一に、造材は幹に直角に。 | ||
講師の大野さんより、体に負担の少ないチェンソーの持ち方、構えを教わります。 | チェンソーは体のそばで扱う分には危険が少なく、体から離れた位置で扱うとかえって危険なのです。 | |
安全に、基本に忠実に作業してますね。 | どんな状況でも、安全を確保します。 | |
今回の造材の長さは次に使うことを考えて240pにしました。 | 初日の玉切りと違うのは長さ。切り進めた時に材がどう動くかを考えて。 | |
14時00分 集材 ― 最近各地で導入されているロープウインチを紹介。 | ||
スキッドコーンと呼ばれるキャップを使うと威力倍増。 野を越え、山越え? |
レギュラーガソリンを使います。チェンソー用の混合ガソリンと間違えないように。 | |
14時30分 ロゴソールを使った製材 ― 現場で板や角材にできれば、運搬も楽ちんです。 | ||
皆さんロゴソールを見るのは初めて。こんな機械があるなんて! | 121tの排気量のチェンソーは迫力があり、爆音に圧倒されそう。 | |
仕上がりに「おおオオ」、意外ときれいに仕上がるので驚きの声。 | 皆さん製材を体験。ただ倒して終わりでなく、この資源をどう生かすか?も学習していただきました。 |
15時00分 閉講式 | ||
三日間延べ6週間にわたり、行われた「ながおか森林塾」も全工程を終了しました。 ケガや事故もなく、無事終了です。パチパチパチパチ。 |
受講生の方々から、それぞれ感想や今後の抱負など、コメントをいただきました。皆さん充実した時間を過ごされたようです。 | |
18時00分 懇親会 | ||
宮本公民館にて、懇親会を執り行いました。シカのジビエ料理もふるまわれるなど、山に感謝しながらの懇親会です。 | 今回の「ながおか森林塾」の会場をコーディネートしてくださった安達さんを交えて、楽しい話をお聞きしました。 | |
2016年の「ながおか森林塾」の三日目の様子を紹介させていただきました。受講生の皆さんは、今回学んだことをそれぞれの生活の中で役立てていくでしょう。そして、ここで得た仲間とまた山で逢えたらとてもうれしいですね。
我々チーム木念人としても「ながおか森林塾」を無事閉講することができて、大変喜ばしく思います。いろいろ反省すべきところもありますが、清々しい気持ちであります。
「元気な森林(やま)に逢いたい」を合言葉に活動をしている我々「チーム木念人」スタッフ一同、「木を伐って森林を元気にするのは楽しい!」ということを感じていただけた三日間になったかなと思っています。6名の受講生の皆様、本当にお疲れさまでした。
また、この活動をご覧になって、「来年こそは!」とお考えの皆さん、2017年の「ながおか森林塾」でお待ちしております。