まだ、梅雨入りしていないようです。今日も天気の心配をしなくてすみそうです。
チェンソーを持って二日目の人も、今日は立ち木の伐倒です。
前回やった受け口の作り方の復習からはじめましょう。
今日の講座内容は
伐倒 ----------- 受け口作りから追い口へ。追い口切りはツルを作る行為です。
目立て --------- どんなにパワーのあるチェンソーでも目立てが悪ければ切れません。
道具類の紹介 --- よく使う簡単な道具類を紹介します。
9時05分 伐倒の説明 ― 初日の説明と重複しますが、大事なことなので、何度でも。 | ||
間伐、伐倒、それは立ち木を切り倒すこと。 そのとき大事なことは、怪我をしないこと。 まして死亡事故なんてもってのほか。 もちろん周りにいる人を巻き込んでもダメ! そして、残す木を傷つけないこと。 残す意味がなくなってしまいます。 その為に受け口とツルをきっちり作る必要があります。 |
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9時30分 受け口練習の復習から追い口切りへ ― 「追い口切り」は「ツル」を作る作業です。 | ||
受け口も追い口も水平に作らなければいけません。多くの人がバーの先が下がる傾向にあります。「確かめたはずなのに?」アクセルを握った瞬間、エンジンを吹かしソーチェンが回り始めたときに下がります。もう一度確認を。 | ||
10時30分 伐倒 ― 前回初めてチェンソーに触った方も、今日は立ち木を倒します。基本に忠実に。 | ||
ながおか森林塾では、係り木の処理は重要視しません。係り木にならない伐倒方法を教えます。 とはいうものの、係り木は出来てしまいます。後の処理を簡単にするために、事前にロープを掛けておきます。これも立派な係り木の処理方法です。 |
受け口の角度をもう少し大きく開けたほうが会合線を見易くなります。 (「会合線」=受け口の水平切りと斜め切りの面が出会ったライン) |
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あっという間にきれいに倒れました。受け口の方向、ツルの残り具合を必ず確かめましょう。 | ||
上の木ではありませんが、ツルが山形になってしまう、よくあるパターン。ツルが薄くなってきたらバーを会合線に平行に進めるようにします。その為には・・・、う〜〜ん、ここで説明するのは難しい。 | ||
受け口が大きすぎてしまいました。伐根直径の半分くらいになると極端に倒れやすくなってしまいます。追い口を入れた瞬間に倒れ始めるなんてこともあります。 受け口ははじめ小さく作り、いろいろ修正しても直径の1/3程度に収まるようにしましょう。 |
受け口の方向は木が倒れる方向です。こんな位置で見ていてはいけません。良い子は決してやらないように。 後でカメラを構えているのは新潟日報のカメラマンさんです。 |
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12時30分 昼食 | ||
13時20分 目立て ― チェンソーは刃物です。エンジンのパワーより、きちんと刃を付けることのほうが、切れ味に影響します。 | ||
目立て後の切れ味を確認するため、切削時間を計っておきます。目立てがうまく出来ると、燃料も体力も省エネになります。 | 目立ての具合は切り粉でも確認できます。「切り粉」が出るようではダメ。大きな「切り屑」が出るようならOK. | |
目立て用にいろいろなジグ類が発売されています。現場に持っていけるような小さなものもありますので、苦手な方は試してみるのもよいと思います。手袋はしましょうね。 | ||
カッターをしっかり固定し、ヤスリは決められた太さのものを、決められた角度で、まっすぐ一方向に動かす。要点はこれだけ。 | ||
15時00分 道具類の紹介・説明 ― 作業の現場は山の中、大きな道具、沢山の荷物はうれしくありません。 | ||
山仕事にはチェンソーをはじめとして、いろいろな道具が必要になります。便利な道具も増えてきています。 でも、荷物は少ないほうが良い。 最低限の道具にさまざまな役割を持たせる。それも技術だし、楽しみでもあります。 |
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15時45分 次回の説明の後、解散 | ||
初めての伐倒、如何でしたか。今年の会場は係り木になりにくいのかもしれません。
皆さんバッチリ、きれいに倒してくれました。
次回は、最終回「伐倒」「枝払い」「造材」「集材」です。
今日は新潟日報の取材がありました。記者とカメラマンの二人連れです。
記事は森林塾最終日の翌日28日(日)に掲載されます。