ながおか森林塾 秋コース
三日目 2012.11.03
直前まで雨。室内メニューへの切り替えを覚悟しました。
しかし、最近は便利な道具がありますね。スマホで雲の動きをチェック。なんとかなりそうなので、予定通り決行。
見事メニューをこなすことが出来ました。でもちょっと寒かった。
今日の講座内容は
伐倒 ----------- 前回に続いて安全確実な伐倒方法。今日のキーワードは「平行」。
枝払い・造材 ---- 伐倒木を使うには枝を払って、定尺に切ります。
集材 ----------- 一人で運べる簡易集材機で一箇所に集めます。
測量 ----------- 施業エリアをコンパス測量し、パソコンを使って作図します。
9時20分 伐倒 ― 安全確実な伐倒は結果として、短時間で楽に作業できると言うことになります。と言うことは「楽しい!」。 |
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確実に倒すには、樹冠がどこを通ったらよいかを見極めることです。 そのためには受け口がどこを向いていればよいか。 |
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斜め切りから追い口切りへ。 |
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ツルの幅は何度でも確認します。 |
見事!狙い通りに倒せました。気持ちイイ〜。 |
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水平切りから斜め切りへ。 |
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斜めと水平の合わせ目を修正します。切るというより削ると言う感じで丁寧に行います。 |
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水平と斜めの合わせラインにバーを当てて受け口の位置を確認し、追い口を切りはじめます。 |
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しつこいようですが、ツルの幅は何度でも確認します。左右同じか、必要な幅が確保されているか。 |
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方向を確認するにはこんなものを使ってもいいですね。 |
逆に倒れたり、掛かり木になるのが心配なときには保険と言う名のロープを掛けたりして。 |
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場合によっては、わざと係り木にして、それをはずすという方法もありです。「掛けた」と「掛かった」の違いが重要です。 |
12時00分 昼食 ― とても寒かったので、早目に切り上げ午後の部に突入です。 |
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12時35分 枝払い・造材 ― 荒れた森林を手入れするときには、枝払いや造材の技術が不可欠です。 |
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チェンソーを手だけで持つのではなく、木や体に預けて重さを分散させます。木肌を滑らすように枝を払ってゆきます。 |
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枝払いも造材も意外と事故の多い作業です。伐った時材がどう動くかを見極める、上から切るか下から切るか、フィニッシュはどっちから?
バーが挟まれないように、体をつぶされないように。 |
13時20分 集材 ― 簡易集材機を使って林内に散らばる材を集めます。
寒さのためか絶不調でした。酷暑の夏に調整したキャブが原因と思われます。 |
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材に取り付ける台付けの頭は材の先端あたりにします。 |
運転担当は常に材や周りの人の動きに注意します。 |
13時45分 測量 ― 込み具合を判断するにはhaあたりの本数で判断しますが、実際に対象の森林で何本伐るか残すかは現地の面積を知る必要があります。 |
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コンパス測量器を使います。つまみがたくさん有って結構ややこしいです。 |
測量のキーパーソンはポールマンです。ルートの選択などほとんどの作業をリードします。 |
15時00分 次回の説明の後、解散 |
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<<本日のおまけ>> 頭の無かった木の先端部分です。何かの理由で折れてしまった先端に代わって、直下の枝が立ち上がって天を目指しています。このたくましさと生命力を見習いたいものです。 |
ハラハラ・ドキドキの朝の天気でしたが、無事に一日乗り切りました。
受講生の皆様、何か得られたものはありましたか?私たちは何かを伝えることが出来たでしょうか。
楽しいことがあるとき、困ったことがあるとき、いつでも声をかけてください。一緒にやりましょう。
今回のコースが終わり、「ながおか森林塾」の三年間が終わりました。延べ28人の方が受講・卒業されました。それぞれの立場で、安全に楽しく森林に向かっているものと思います。
そして私たち「チーム木念人」の仲間も増えてきました。来年の「ながおか森林塾」はよりいっそうパワーアップしてお送りできると思います。ご期待ください。
追伸。 恒例の懇親会も盛大に開催しました。写真はありません。カメラマンの手抜きでしょう。